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メディアへの投稿

(株)けいけいという会社から、サイトへの投稿を依頼されました。なんでもホームページを見ての依頼とのことでした。

外部メディアへの投稿は初めての経験でしたので、喜んで受理しました。

テーマは、「パート社員と社会保険」として、

  • 非正規社員が増えている理由
  • パート社員の社会保険への加入要件
  • 社会保険加入のメリット
  • パート社員の雇用保険への加入要件
  • 雇用保険加入のメリット

等について、丁寧に説明してみました。

投稿したサイトは、「お金がない馬」というちょっと変わった名称ですが、真面目な記事が投稿されているところでした。

興味がありましたら、覗いてみてください。

https://hihin.net/blog/?p=27545


電子申請の義務化

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2020年(令和2年)4月1日以降に開始する事業年度から資本金、出資金または拠出金が1億円以上の会社さんは、社会保険や労働保険の一部の手続きを電子申請で行うことが法律で義務付けされました。税務の申告に比べて労務関係の電子申請の割合があまりに低すぎるために、厚生労働省として業を煮やしたための措置であることは理解できます。とはいえ、もろ手を挙げて賛成できないところがあります。

弊事務所は、2015年から手続き業務を主として電子申請で行っていますので、電子申請がより普及することを望んでいることろです。ところが、まだまだ使いづらいのです。

① 処理が遅い:埼玉県の場合、雇用保険の喪失届への処理は早くなりました。4月の繁忙期は別として今ごろであれば早ければ当日、遅くても翌日には離職票が発行されます。この点は評価できます。

しかし、労働保険は驚くほど時間がかかります。7月末に解散した会社の労働保険の確定申告と還付請求を行いました。この処理が終了したのが、なんと9月4日、実に1月以上かかりました。これならば、窓口に直接持参したほうがどれほど良いかと思います。

② 使えない文字が多い:環境依存文字が使えません。よく使われている、「髙」は環境依存文字なのでともかくも、「眞」は環境依存文字でないと思われるが、電子申請をしても紙ベースで返ってきます。これでは、行政側の手間も増えるし、申請者の方の事務処理も能率的でありません。

行政としては義務化する以上は、それに見合ったサービスの向上に努めていただきたい。

今後のより良い電子申請システムへの改善を期待したい。

AWSサーバーの障害

一昨日(8月23日)13時ごろにAWSサーバー(アマゾン・ウェブ・サービス)に障害が発生したとのニュースがあった。なんでも、冷却装置が故障し、オーバーヒートを起こしたためにサーバーが止まったとのこと。この影響でスマホゲームやSNS、PayPayなど各種サービスで接続障害が発生した。ニュースでは冷却装置は3時過ぎに復旧、夕方までにほぼすべてのストレージとインスタンスが復旧したという。さらに、障害の残っていたクラウドデータベースについても、8時過ぎには大方の接続障害について復旧を完了したとされ、一見落着したと思っていた。大規模な障害とは認識していたが、遠い世界の話でまさか影響があるとは考えてもいなかった。

事務所では、電子申請用にクラウド型のサービスを利用している。確かに、「AWSサーバーで発生している障害の影響により、一部の機能にアクセスできない状態となっております。」との連絡は受けていたが、データを入力することができたので、深刻に考えていなかった。さて、障害発生から2日以上経った今日(25日)、障害のことをすっかり忘れていた。ところが、顧客から依頼があった届け出書を作成し、電子申請をしようとしたら、なんとエラー!。影響は、2日経っても続いていたのだ。

クラウドサービスという、ハイテクの象徴みたいなサービスが、冷却装置というとてもハイテクとは言えない、むしろローテク装置の故障で、機能しなくなる。この皮肉な現実が、現代から将来の社会の脆弱性を現わしているようであった。

社会保険の全喪手続き

ひょんなことから解散した会社の後始末を手伝うことになった。

長らく社会保険労務士の仕事しているが、解散会社との付き合いは初めてだ。

〇月〇〇日に事業を譲渡した、と聞いていたのでその翌日を全喪年月日として申請した。会社が解散した証として履歴全部事項証明書を取り寄せてもらい添付した。解散日と全喪日が離れていたが気にしなかった。ところが、これで返戻となった。

遅まきながら会社法の解散、消滅、破産を調べ、全喪日とした〇月〇〇日に会社は会社継続として存在していたところまでは理解できた。

全喪手続きの仕方は判らないので年金事務所に赴いて、説明を受けた。

初めてのこととはいえ中々難しい事案に当たってしまったものだ。また、一つ貴重な経験をさせて頂いた。

傷病手当金

お付き合いのある工務店の社長さんが、「現場監督さんが長らく病気で休んでいたが、最近復帰できてよかった」と話していた。どのくらい休んでいたかと聞くと10ヶ月ぐらいという。その間のお給料はと問うと、初めのころは支給していたが、その後は会社も苦しくて支払いを止めていたという。傷病手当金は、というと、「何?」。

傷病手当金の仕組みを教え、申請用紙を渡して申請することを勧めた。

後日、無事に手当金が振り込まれ、現場監督さんから大変感謝されたと喜ばれた。

賞与の税金

顧問先の社長さんから、「今期は業績が非常に好調で、唯一のスタッフであるAさんの賞与を、事業立ち上げより常に先頭で頑張ってくれた部分を労う意味合いで額面〇〇〇万円でシミュレーションしてみたく思います。」と連絡があった。この金額は、いつもの賞与額のうん倍もあり、大企業でも簡単に支給されない額でしたので、ちょっと驚きました。とは言え、社会保険労務士として、このようなお話はうれしいものです。

雇用保険料、社会保険料と源泉税額を計算して提示すると、源泉税額の高さに当惑したようでした。源泉税は、一回の賞与で支払うので高く感じるが、分割で支払っても年間の税額は変わらないこと、年末調整で還付されることを伝えると、還付金額をシミュレーションして欲しいと依頼された。当方は、給与計算も年末調整も業務として行っていないので、困ったことになったと思いつつも、これも勉強と気を取り直して引き受けた。

早速、税務署から来ていた小冊子をひっくり返したり、ネットで調べたりして、3つのケースの支給額ごとに還付額を計算して提示した。社長からは、直ぐに一番高い金額に決定したとの返事を受けた。

このような社員想いの会社の益々の発展を願わずにはいられません。久々に「満たされた仕事をした」思いに浸りました。

動態保存

(株)三和タジマの埼玉工場に行ってきました。埼玉社会保険労務士会の安全衛生部会が企画した催しで、安全に対する感性の醸成を目的としていました。(株)三和タジマは、平成16年3月26日の六本木ヒルズで6歳の男子が挟まれて死亡した事故の自動回転ドアを作成した会社です。このような事故を2度と起こしてはならないと、会社は事故の回転ドアを動く状態で埼玉工場内に保存しています。これを動態保存と言うようです。

どのような事故であれ、事件であれ時が経つにつれ記憶は薄れ、やがて忘れ去られていきます。永遠に記憶に留めておくことはできませんが、忘れ去ることを遅らせることはできます。同社では、3月26日を「安全を誓う日」と定めて、この日には動態保存している回転ドアの前で誓いの言葉を唱和していると言います。また、この日には、施主である六本木ヒルズの森ビル関係者も参列し、安全を誓っていると聞きました。

動態保存は勇気ある行為です。一般に事故を起こした関係者は一刻も早く証拠を消し去ろうとするのが心情です。東日本大震災で被害を受けたところでも、復興の名のもとに多くの爪痕が奇麗にされました。福島原発もできるならば今すぐにでも消し去りたい面々がいるでしょう。そのような中で、これを動態保存した(株)三和タジマと現物を提供した森ビル関係者の行為に深い感銘を覚えながら会社を後にしました。

個人との契約

社会保険労務士は、主として会社と顧問契約を締結することが多く、弊事務所では今まで個人と契約するケースはありませんでした。

先日、顧問先の会社を休業期間満了で退職した方がいました。傷病手当金の受給期間が残っているので、その手続きのために初めて個人の方との契約を結びました。個人の方、それも傷病手当金を受給するための契約ですから、多額の料金を頂くことは憚られました。とはいっても無料という訳にもいかず、月極料金を頂くことにしました。

当方としては、料金をずいぶん控えめにした積りですが、支払う方としては如何だったであろうか。複雑な気持ちです。

ネット銀行

社会保険労務士に長らく携わっていても、「初めて」のケースが多々あるものです。

先日、高年齢者雇用継続給付支給申請の初回手続きを行いました。この手続きには給付金の振込先金融機関の口座を記載するのですが、申請はこれにネット銀行を指定してきました。当方もネットバンキングを利用していますのでネット銀行にそれほどの違和感がありませんでした。ハローワークでは「銀行は登録されているが、支店番号を入力すると表示されない」と何回も確認しておりました。なんでも給付金は日本銀行の代理店を通じて振り込むとのこと。指定されたネット銀行はこれに対応していないので、実店舗のある銀行口座を再指定して欲しいと書類を返戻されました。

ネット社会は身近にも急速に浸透していますが、政府の制度がそれに追い付かない一例のようでした。

夫婦別姓

外国の方の社会保険の資格取得届で、奥さんとお子さんを扶養家族として申請した。ところが送られてきた健康保険証は本人分しかなかった。いつも家族分を含めて一緒に送られてくる。

広域事務センターに問い合わせをした。

担当者の回答は、本人と奥さんの姓が違っていたので、夫婦であることの確認ができないために保留にしてあるとのこと。

外国では、夫婦別姓の認められているところがあるので、このようなことが起きる。確認しなかったことは確かに社会保険労務士として迂闊であった。

早速、住民票を取り寄せて提出することにした。