長期無断欠勤者

Q: パート社員の一人が連絡なく既に2~3ヶ月間は出勤しておりません。他の方に聞いたところ、なんでも派遣に行っているらしいのです。雇用保険はどうすればよいでしょうか。

A: 退職の意思が確認できれば喪失手続きを、それができなければ暫らくはそのままにしておくことを勧めます。

連絡もなく欠勤しているとは迷惑な話です。

雇用保険は支払った給与額に対してだけ保険料が発生します。

欠勤中は給与がないので、雇用保険をそのままにしておいても実害はありません。

ただし、今のままでは在籍中になるので社員管理上の不都合が生じることがあります。もし就業規則に「無断欠勤が続くときは退職になる」旨の規定があれば、その旨を手紙で連絡します。その際、退職願を提出するように要請してください。

無断欠勤は雇用契約の債務不履行ですので、民法第415条、第416条の規定により損害賠償請求の可能性を仄めかしてもよいでしょう。

退職願が提出されれば、それに基づいて雇用保険の喪失手続きをします。そうでないないときや就業規則に長期無断欠勤者の退職の規定がないときは、

  •  放って置く
  • 雇用保険の喪失手続きをする

の選択肢があります。

当方としては余計なトラブルを避ける意味から、許容できるのであれば前者をお勧めします。

まずは連絡をして、その反応から今後の対処法を検討するようにします。

(2023年 5月 回答)

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