一昨日(8月23日)13時ごろにAWSサーバー(アマゾン・ウェブ・サービス)に障害が発生したとのニュースがあった。なんでも、冷却装置が故障し、オーバーヒートを起こしたためにサーバーが止まったとのこと。この影響でスマホゲームやSNS、PayPayなど各種サービスで接続障害が発生した。ニュースでは冷却装置は3時過ぎに復旧、夕方までにほぼすべてのストレージとインスタンスが復旧したという。さらに、障害の残っていたクラウドデータベースについても、8時過ぎには大方の接続障害について復旧を完了したとされ、一見落着したと思っていた。大規模な障害とは認識していたが、遠い世界の話でまさか影響があるとは考えてもいなかった。
事務所では、電子申請用にクラウド型のサービスを利用している。確かに、「AWSサーバーで発生している障害の影響により、一部の機能にアクセスできない状態となっております。」との連絡は受けていたが、データを入力することができたので、深刻に考えていなかった。さて、障害発生から2日以上経った今日(25日)、障害のことをすっかり忘れていた。ところが、顧客から依頼があった届け出書を作成し、電子申請をしようとしたら、なんとエラー!。影響は、2日経っても続いていたのだ。
クラウドサービスという、ハイテクの象徴みたいなサービスが、冷却装置というとてもハイテクとは言えない、むしろローテク装置の故障で、機能しなくなる。この皮肉な現実が、現代から将来の社会の脆弱性を現わしているようであった。