2月号 人材採用面接のポイント

「会社は人なり」と言われます。確かに、成長している会社は良い人を採用して、その人を大事に育てているところです。今回は、採用試験のポイントについて考えて見ます。

求人試験のポイント

埼玉県の求人倍率は0.36倍と言われています。求人ひとりに対して求職者が3人いる訳です。ということは、今求人を行っている会社は、優秀な人材を集められるチャンスがあるといえます。

ポイントは、採用のための選定基準を事前に明確にしておくことです。

選定の基準は

かなり大きな会社であっても多くのところで選定の基準は明確になっていません。大きくない会社では、選定の基準は全くないといっても過言でないでしょう。書類審査では、年齢や学歴でふるいを掛けしているところが大半です。面接では「積極性」や「明るさ」あるいは「相性」だけで判断しているというのが現実でしょう。確かに「積極性」や「明るさ」は一般的に受けがよい要素であることは確かです。「相性」も共に仕事をしていく上で重要です。しかし、初対面の面接で本当に「積極性」や「明るさ」が判断できるでしょうか。初対面では打ち解けることができない人でも、よく付き合ってみると実際には明るく積極的な人がいます。表面的な評価だけでは、業務を着実に遂行して成果に結びつける優秀な人材を採り逃すことになるかもしれません。

必要なのは「やる気」の継続

仕事を遂行する上で「やる気」の有無は大きな差になります。「やる気」のある人と、「やる気」の失せている人では、たとえ潜在能力に差がなくとも、成果には歴然とした差が出ます。では、「やる気」の源泉は何でしょうか。ちょっとしたほめ言葉や激励で「やる気」に火がつくことがあります。それはそれで悪いことでありません。しかし、継続的に「やる気」を自ら保てる人が本当の会社の求めている人です。そのためには、「やる気」の源泉=「内なるエネルギー」を見極めることでしょう。

夢は何ですか

私は採用面接では、その人の「夢」を聞き出すことが最重要課題であると考えています。もっとも「あなたの夢は何ですか」と聞いても、満足な答えが返ってくるとは思えません。採用面接で「夢」を聞き出すことに注力すること、これが従来の表面的な「積極性」や「明るさ」だけを評価基準とするよりも遥かに実り多い面接になり得ます。どのような夢であっても、明確な「夢」のある人は、確実に「内なるエネルギー」を秘めている人だからです。

今回は、採用面接で「内なるエネルギー」を見出すことに焦点を当てて考えてみました。近年大手の企業では成果を生み出す行動特性にフォーカスした「コンピテンシー面接」が盛んになっています。これについては機会を改めて考察します。

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