障害者の方から電話がありました。障害年金の仕事を表に出していない当事務所にどうして掛けてきたのか分かりませんでしたが、話を聞きました。1級の障害者手帳を持っているのに、障害等級は2級のままなので、何とかして欲しいというものでした。
そこで、障害者手帳の等級と障害年金の等級では基準が違うのでリンクしていないことを説明しました。
すると早く手続するように区役所の担当者から言われていると言うのです。お医者さんからもと言います。
そこで、もう少し詳しく話を聞いてみると、2級の認定を受けたのは昨年の秋で、その後症状が重くなったらしいのです。
初めは、認定された等級に不満で再審査請求の話かと想像していましたが、変更申請の様です。前者は行政が認定を間違えたことを立証しなければならないので困難な作業になりますが、その前に申請期限の壁があります。後者は原則1年を経過していれば症状が重くなった旨の診断書を付ければ申請できます。
「区役所の担当者から」が気になって担当者名を教えてもらい、区役所に確認の電話を入れました。
担当の方は、社会保険労務士からの問い合せに、「あなたが手続きをするのですか、区役所には専門の支援チームもあります」と不思議そうでした。
当方は、普通は個人の方と契約をすることはないこと、今回は相談を受けたので問い合わせをしているだけで行政の方が支援して頂けるのであれば是非お願いしたいと伝えて電話を切りました。
行政への不満をよく耳のする昨今ですが、「良くやってくれているじゃない」、と嬉しくなる経験でした。