Q:今年4月に入社した週の労働時間が20時間未満のアルバイト社員を、勤務時間を増やして社会保険に加入できるパート社員に転換させる予定です。受給が可能な助成金があれば、ご教示ください。
A:キャリアアップ助成金(社会保険適用時処遇改善コース)の可能性があります。
アルバイト社員を社会保険加入可能なパート社員へ転換する場合、「キャリアアップ助成金(社会保険適用時処遇改善コース)」や今年7月に新設された「短時間労働者労働時間延長支援コース」が活用可能です。
受給のためには、次の流れに沿って手続きを行うことになります。
1. キャリアアップ計画の作成・提出
社会保険加入や労働時間延長を行う前に、労働局へ「キャリアアップ計画」を提出する必要があります。
提出期限は「措置実施前日まで」。
2. 労働時間延長・賃金改善の実施
週所定労働時間を増やし、基本給を増額するなどの処遇改善を実施します。
例:週20時間未満 → 週20時間以上に延長し、社会保険加入要件を満たす。
3. 社会保険加入手続き
日本年金機構へ「被保険者資格取得届」を提出します。
加入後6か月以上継続雇用し、給与を支給することが必須の条件です。
4. 支給申請
処遇改善実施から6か月経過後、労働局へ助成金申請を行う。
計画書提出から申請までのスケジュール管理が重要です。
助成金制度は頻繁に内容が変わります。最新の情報へのアップデートともに、期限や手続きの順序の確認が必要です。これを怠ると、残念ながら申請しても助成金を受給できないことがあります。
(2025年12月)